野球肘には3タイプの痛み方があり、痛み方は投球フォームに異常のある過程の場所で変わります。
内側が痛いタイプの野球肘:ボールを持った手を身体の後ろに引くコッキング期のフォームの乱れ
外側が痛いタイプの野球肘:ボールを持った手が身体の横にある加速期のフォームの乱れ
肘の後ろが痛いタイプの野球肘:ボールを離した後に肘が反れるリリース期のフォームの乱れ
内側が痛いタイプの野球肘の原因:
野球肘で痛みが一番起こりやすい部分で、肘にある回内筋や内側の靱帯に負荷がかかりすぎて野球肘になります。
外側が痛いタイプの野球肘の原因:
ここでは腕の骨である上腕骨と橈骨が接触して炎症が起き野球肘になります。この部分の痛みを放置しておくと、軟骨の一部がはく離してしまう「関節ねずみ」が起こりやすいです。
関節ねずみは自然治癒が期待できず、痛みを軽減させる対処療法か、手術で取り除くしかありません。
肘の後ろが痛いタイプの野球肘の原因:
ボールをリリースしたあとに、遠心力で肘関節が逆方向に曲がる「過伸展」が原因です。
過伸展を繰り返すことにより、上腕骨と尺骨が衝突して炎症が起こり野球肘になります。
ポプラはりきゅう整骨院では野球肘には鍼灸治療と運動療法を行い、必要に応じてテーピングも行います。
テーピングで患部の保護と痛む動作の制限をかけることにより野球肘の回復が早くなります。
野球肘は予防として投球制限が必要です。投球数としては、練習と試合を合わせ
小学生 50球/1日・200球以下/1週間
中学生 70球/1日・350球以下/1週間
高校生 100球/1日・500球以下/1週間
が推奨されていますが、なかなか守られていないのが現状です。
野球肘になってしまった場合、通常、肘の内側と後ろの野球肘は2~3ヶ月、肘の外側の野球肘は6ヶ月以上の安静が必要です。
しかし、投球を1週間程度休むと炎症が引き痛みがなくなるため、自己判断で投球を再開して、その結果野球肘をぶり返してしまうケースが多いので、きっちり休みましょう。
いずれの野球肘の痛みも共通して言えるのが投球フォームの改善が必要です。
自分でできるフォームの見直しが、地面に向かって真下にボールを投げつけます。その時に、ボールが真上に上がれば正しい投球フォームですが、斜めに飛ぶ場合はフォームが乱れているので真上に飛ぶように改善をしてください。
野球肘には肩甲骨の動きも影響があります。
離れたところにあるので無関係に見えますが、肩甲骨は首・腕・腰からの筋肉が付く重要ポイントで、ボールを投げるという動作は腕だけでなく、肩甲骨もそれに合わせて肋骨の上を滑るように動きます。
肩甲骨の動きに固さがあると腕の動きにブレーキがかかるため、知らず知らずのうちに腕の筋肉の終点である肘関節に負担が蓄積していきます。
肩甲骨のなめらかな動きを促す治療をすることにより、野球肘の早い改善が可能になります。
ポプラはりきゅう整骨院
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