足の指を打撲したと思っていたら、なかなか改善しない痛みや腫れがある場合は骨折の疑いがあります。
足の指の骨折は、固いものにつま先を強打したり、重量物が足に落下してきた時に発生します。
つま先をぶつけて発生することが多いため、室内で起こりやすい骨折でもあります。
足の指の骨折では腫れや痛みの他に、独特の大きな内出血斑が現れます。
ケガの中でも骨折だけにみられる症状が「限局性圧痛」というピンポイントの鋭い痛み方で、折れた部分を指でハッキリと指すことができます。
打撲の場合は、患部が広い範囲で痛いという特徴があります。
右の画像は、薬指の第一関節の部分の剥離骨折ですが、黄色い丸の部分で骨折しています。
青い線がある正常な骨は、骨の白い部分がつながっていますが、赤い矢印の部分では骨の白い部分のつながりが途切れていて、骨が離れているのがわかります。
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一般的なつま先の骨折であればギプスは不要で、テーピングで固定しておけば大丈夫です。
骨折部が動かないよう安定させるために隣の指を添え木代わりにして、足の裏と甲に向けてややテンションをかけて指の状態を真っすぐを維持できるように固定します。
つま先をぶつけて発生した骨折であれば、通常は3~4週間で回復します。
指の骨は身体の中でも癒合が早い骨ですが、足の場合はどうしても歩いてしまうので手と違って安静が難しいため、回復まで手の指の骨折より時間がかかります。
足の指の骨折の多くは予後良好ですが、要注意なのは重量物の落下による骨折です。
特に、大きくて薄い重量物は危険です(例:鉄板・ガラス板・木の板)。薄い面は剪断力が強く、そこから足に落ちるとその剪断力と重量で指を数本同時に骨折したり、骨が砕ける場合があります。
骨折の中でも、砕ける・潰れる・2カ所以上を同時骨折するというのは、骨の再生が難しかったり、変形を残すことのある非常に厄介な骨折です。
このタイプの骨折は、治療法が最初から保存療法ではなく手術になることもあります。
ポプラはりきゅう整骨院
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