肩鎖関節脱臼は肩甲骨と鎖骨でできた肩鎖(けんさ)関節をつなぐ靱帯が外力により損傷した肩のけがです。
肩鎖関節の損傷具合により、捻挫・亜脱臼・脱臼に分かれます。
肩鎖関節は腕を上げる動作に関係していて、肩鎖関節を損傷すると腕を上げることができなくなります。
肩鎖関節脱臼は、
・柔道の際に受け身で肩から落下
・オートバイの転倒で肩をぶつける
など、肩を横から直撃した時に発生します。
肩鎖関節脱臼は損傷の程度により、捻挫・亜脱臼・脱臼(4タイプ有り)3段階に分かれます。整骨院では保存療法で対応できるⅠ~Ⅲ型が治療の対象になります。
Ⅰ型は肩鎖靱帯のみの炎症もしくは部分断裂です。鎖骨の動揺性は見られないので捻挫になります。
Ⅰ度では鎖骨が安定されているため保存療法で比較的早く回復します。
Ⅱ型は肩鎖関節が完全断裂を起こし、烏口鎖骨(うこうさこつ)靱帯が損傷した状態で、鎖骨を押すとピアノの鍵盤のように動くピアノキー症状が見られる亜脱臼になります。
ピアノキー症状が見られる時点でⅡ型もしくはⅢ型以降が確定になります。
烏口鎖骨靱帯がつながっているおかげで、鎖骨を下方向に固定する力が残っているため時間はかかりますが保存療法で回復します。
Ⅲ型は肩鎖靱帯と烏口鎖骨靱帯が完全断裂し脱臼になります。
烏口鎖骨靱帯も断裂すると鎖骨を下方向に固定するものがなくなるため、保存療法ではなく最初から手術になるケースが多いです。Ⅲ型は整骨院で力になれるのは、多くは手術後のリハビリです。
ポプラはりきゅう整骨院では、肩鎖関節脱臼には鍼灸治療と操体法とテーピングを行います。
肩鎖関節脱臼のⅠ~Ⅱ型の保存療法の場合、2~3週間の鎖骨を下方向への圧迫固定の後、回復を促すための鍼灸治療と、徐々に可動域を広げる運動療法を行っていきます。本格的な運動や重労働は2ヶ月控えてもらいます。
Ⅲ型で手術した場合は全体の治療時間はさらに長くなり、軽い運動や労働は3ヶ月以降、本格的な運動や重労働は6ヶ月以降になります。
ポプラはりきゅう整骨院
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