中手骨の骨折は、手の甲の部分の骨の骨折です。
手の骨折の中で発生頻度が高く、その中でも中手骨の骨折は仕事中やスポーツだけでなく、日常生活でも発生する骨折です。
ケガをして手の甲の腫れ方が異常だったり、いつまでも痛みが引かない場合は打撲ではなく、中手骨を骨折している疑いがあります。
中手骨の骨折の原因は3つあります。
1.手を挟まれる
2.手の甲に固いものが直撃する
3.何か固いものをグーで殴る
これには折れた時の骨の曲がる方向に特徴があります。
1.2は重傷の場合、折れた骨はV字型に下に向かって曲がります。
手を強く挟まれるというのは、工場や建築現場での仕事中や、交通事故で発生することが多いです。
日常生活ですと、ドアに手を挟んだ時や、野球のデッドボールなど手の甲に固いものが当たった時に発生することが多いです。
この骨折はすべての指にまんべんなく発生します。
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3の何か固いものをグーで殴って起こる骨折を「パンチ骨折」といい、折れた骨はへの字型に上に向かって曲がります。
ボクシングではハードパンチャーでみられますが、一般人の多くは酔っぱらって壁などを殴ったり、ケンカで発生します。
パンチ骨折が発生しやすいのは薬指と小指です。
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骨の変形がないのであれば、テーピングやアルミの装具で固定します。
骨の変形のあるものは正しい状態に整復して、ギプスで固定します。
整骨院で対応できるのは、保存療法で大丈夫な単純な折れ方をした中手骨骨折です。
骨が複数に砕けたり、皮膚から骨が飛び出したものの治療法は手術の適用になります。
中手骨の骨折で注意なのは変形治癒です。
中手骨は正しい角度で固定しないと変形して治ってしまう場所で、大人の場合は変形してくっついた骨は一生そのままになります。
それを予防するには、正しい角度での固定と、一定期間の固定が必要になります。
装具が邪魔だからと、短期間で自分で装具を外してしまう方がおられますが、変形治癒のリスクが高まる非常に危険な行為ですのでおやめください。
ポプラはりきゅう整骨院
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