リトルリーグショルダー(野球肩)は成長期特有の肩の痛みで、肩の骨が成長する部分にある骨端線が開いてしまう疲労骨折の一種です。
野球で10~15歳のピッチャーが肩の痛みを訴えた場合、第一に考えるべきは骨折です。
リトルリーグショルダーは成長痛ではありません。
リトルリーグショルダーは、ボールを離すフォロースルーの時の強烈な腕の内側への捻りと、腕が伸展する力が骨端線部分に加わり発生します。
最初は骨端線に隙間ができる程度ですが、進行すると骨が内・後方にすべりだしてしまい、変形を残す場合もあるので、単に肩の炎症と思って放置しておくのは厳禁です。
投球動作時の痛みが主ですが、痛みの場所ははっきりせず、肩全体が痛むことが多いです。
急性期には肩に熱感もあります。
押して痛むのは肩から少し下の骨端線上部分で、同じくピッチャーに多い腱板損傷は肩の上で起こるため判断が必要です。
リトルリーグショルダーは、炎症程度であればしばらく投球を禁止して腕の安静を保つだけで大丈夫です。
骨端線が離開している場合は骨折として治療を行います。
損傷の程度により完治するまでに3~6ヶ月かかり、 場合によっては完全復帰に1年以上かかる場合もあります。
投球は禁止ですが、サッカーなど肩に影響のないスポーツは可能なので、学校の体育の授業も内容によっては休む必要はありません。
まずはリトルリーグショルダーにならないように1日および1週間の投球制限が大切で、
小学生 50球/1日・200球以下/1週間
中学生 70球/1日・350球以下/1週間
が推奨されています。
投球制限をしているにも関わらず肩が痛む場合は投球フォームの見直しも必要です。
ポプラはりきゅう整骨院
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