テニス肘はテニスをする人によくみられる肘の外側が痛くなってしまう症状で外側上果炎(がいそくじょうかえん)とも呼びます。
テニス肘の原因はラケットを握るという動作、すなわち指の使い過ぎと、インパクト時のラケットのブレによる手を介しての肘への衝撃にあります。
近年テニスをしないのにテニス肘になってしまう人が急増しています。この原因は、パソコンのキーボードを打つ動作にあります。現代ではあらゆるジャンルの仕事でパソコンは不可欠でありテニス肘は現代病とも言われています。
テニス肘は3つのテストで診断できます。
① トムゼンテスト
肘は伸ばしたまま握りこぶしを反り返らせ、その反対方向に抵抗を加えた時に肘の外側に痛みが出るなら陽性です。
② 中指テスト
肘は伸ばしたまま手を全力でパーにさせ、中指を上から押した時に肘の外側に痛みが出るなら陽性です。
③ チェアーテスト
肘は伸ばしたまま椅子の背もたれを指でつまみ上げます。その時に肘の外側に痛みが出るなら陽性です。
ポプラはりきゅう整骨院では、テニス肘には鍼灸治療と運動療法を行い、必要に応じてテーピングも行います。
テニス肘の処置で最も大事なことは「安静」です。
適切な重さのラケットへの交換・ガットの素材の見直し・ガットを張るテンションを下げることはテニス肘の改善になります。
振り遅れやエッジ付近などインパクト時のずれがラケットのブレを大きくする原因なので、フォームの見直しもしてください。
テニス肘には手の根本にある手根骨という8つの骨のゆがみが非常に関係してきます。
手根骨は手の関節運動に非常に重要で、小さな骨が複数精密に組み合わさって動きます。
この部分がボールを打つ際の衝撃で、手根骨の骨同士に微妙な隙間やズレができてきます。
手根骨のズレやゆがみが中々引かない痛みの原因になっているため、この部分の矯正をして配列を正しい状態に戻してあげることにより、通常の治療では3ヶ月以上かかるテニス肘をすばやく治めることができます。
テニス肘は利き手に起こることが多く、そのため痛くても安静にすることが難しいため治るまでに時間がかかる症状です。しかし、ゆっくりですがちゃんと治る症状ですので焦らずに治していきましょう。
テニス肘には肩甲骨の動きも影響があります。
離れたところにあるので無関係に見えますが、肩甲骨は首・腕・腰からの筋肉が付く重要ポイントで、ボールを打つという動作は腕だけでなく、肩甲骨もそれに合わせて肋骨の上を滑るように動きます。
肩甲骨の動きに固さがあると腕の動きにブレーキがかかるため、知らず知らずのうちに腕の筋肉の終点である肘関節に負担が蓄積していきます。
肩甲骨のなめらかな動きを促す治療をすることにより、テニス肘の早い改善が可能になります。
ポプラはりきゅう整骨院
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