オスグッド 膝の成長痛


オスグッドシュラッター病(略してオスグッド)は成長期の子どもにみられる、脛骨(すねの骨)の脛骨粗面の痛みで、いわゆる膝の成長痛です。

 

脛骨粗面が、膝蓋靭帯に引っ張られることにより、骨の表面が炎症を起こしたり、変形し痛みます。

 

膝蓋靭帯は太ももの筋肉の大腿四頭筋の延長で、脛骨粗面に張り付きます。

 

 


オスグッドの原因は2種類あります。

 

1.急激な骨の成長によるもの

骨の成長に筋肉の成長が追い付かないため、脛骨粗面が膝蓋靭帯に引き離される力が働き発生する

 

2.大腿四頭筋によるもの

バスケットボール・バレーボールなど、ジャンプすることの多い競技に多く見られ、大腿四頭筋の収縮により脛骨粗面が膝蓋靭帯に引き離される力が働き発生する

 

男子は13歳前後、女子は10歳前後に多くみられます。

 

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オスグッドは成長痛ではありますが、それに当てはめると成長期の子どもがすべてなりそうなものですが、実際はそうでありません。

 

「成長」は原因の一部であり、最大の原因は大腿四頭筋が非常に固くなっていることです。

 

これはスポーツなどによる筋肉の蓄積疲労による影響が大きいです。

 

そのため、オスグッドで治療すべきポイントは痛む膝ではなく大腿四頭筋になります。

 

脛骨粗面を真上から押すと痛むので判別は簡単です。進行すると脛骨粗面がコブ状に隆起します。

 

膝関節を最大に曲げた時に痛みが強く出ます。

 

オスグッドは安静が一番の薬です。2週間程度運動を中止するだけで痛みは和らいでいきます。しかし、成長期が終わるまでは何度でも起こる痛みなので、治ったと思って油断しないでください。

 

自分でできるケアとしては運動後の膝のアイシングです。アイシングは20分以上行いましょう。

 

アイシングは氷水で20分行い、40分休ませます(1時間に1回の目安)。

 

アイシングの回数は多いほど患部の炎症を抑える効果が大きいです。

 

オスグッドは大腿四頭筋が緊張していることが多いので、ストレッチが有効です。

 

後ろに来る足が大腿四頭筋を伸ばす足です。

できる限り、足は後ろへ。

 

上半身は胸を突き出します。顔ではなく胸です。

この状態を30秒キープします。

 


股関節から太もも全体が伸びているのを感じるはずです。

手は、イスや壁に当てていると身体が安定します。

このストレッチだと、膝に痛みを出さずに大腿四頭筋を伸ばせるのでおすすめです。

 

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