ダイエットを成功させるためには、ハッキリと自覚しておく必要があることがいくつかあります。
以下の各項目をご覧ください。
太っていることであなたが得るメリットは何もありません。『健康』『おしゃれな服』『美しい外見』『好感度』など、すべてを損しています。
特に健康面については深刻です。太っているという時点で、どれだけ身体に悪いかを自覚してください。
『極端なダイエットは身体に悪いよ』とあなたを心配する人もいるでしょう。確かに、健康な体重からさらに痩せようとするのは身体に良くないことですが、肥満の状態から健康な体重まで痩せることが身体に悪いことは全くありません。
それより、健康診断の検査で肥満による笑えない数値が出ている今現在が命に関わるかもしれない大問題です。
『食べないと死んでしまう』とか大げさなことを言う人もいますが、たった数日程度の断食で餓死した人は未だかつて一人もいません。
まして、日常の食事量を少々減らす程度のことで命の危険が出ることはありえません。
『少しくらい太っていたほうが健康的でいい』とか『たくさん食べる人が好き』とか『ぽっちゃりが好き』とか、こんな他人の甘い言葉に乗せられていては100%痩せられません。
あなたに甘い言葉をかける人は、自分の価値観を押し付けているだけで、あなたが被るデメリットは全く考えていません。
ダイエットの方法についてですが、以下の三択のどれかです。
1.食事量を減らす
2.消費カロリーの高い運動をする
3.上記の両方をする
これはどんなダイエット方法であろうが変わらない原則です。この中で理想は『3.上記の両方をする』ですが、これができるのはやや太っている人までで、なおかつ時間の融通の利く人です。
太りすぎて膝の関節が痛い人などは激しい運動をするのは無理です。また、仕事で忙しい方にその時間を作るというのも困難です。ですので、必然的に選択肢の多くは『1.食事量を減らす』になるわけです。
運動はもちろん身体に良いことなのですが、実は運動による消費カロリーは期待するほど高くありません。
運動による筋肉の増強は別として、消費カロリーだけでみるなら、仮に1日1万歩(約7km)歩いたとしても、その時の消費カロリーはわずか約350kcalです。食事で例えるなら菓子パン1つ分です。
これは運動で消費するより食事量を減らすほうが断然お手軽で、時間もかからず効率もいいのはあきらかです。
日常的な食事量の多さが太る原因であることは紛れもない事実であり、太り過ぎの方や忙しくて運動する時間が作れない方が体重を減らしたければ食事量を減らすしかありません。
生きていく上で食事することは絶対に必要です。食べてはいけないではありません。食べる量を減らしてください。
太っている人は確実に食べ過ぎています。少食で太っている人は存在しません。確かに、痩せているのにたくさん食べる人もいますが、それはたまたまそういう食事をしている瞬間を見ているからにすぎません。バラエティ番組に出ているフードファイターのような特異体質でもない限り、毎日同じ食事量だったら確実に太ります。
以下の表は農林水産省のホームページより抜粋した年齢別の一日の摂取カロリーの目安です。
働き盛りの成人で考えるならば、デスクワークの人であれば2,200kcal±200kcalまで、肉体労働であれば2,400~3,000kcalまでで、これを超えると確実に太ります。
痩せている人はそもそも大して食べていません。太っている人も大して食べていないと主張しますが、元々の食事量の概念が違うので要注意です。
『太っている人の大して食べていない』は、『痩せている人のちゃんと食べている』より、全然量が勝っているのを覚えておきましょう。
明日になったら体重が10kg増えていることが無いように、体重はゆっくりと時間をかけて増えていきます。逆もしかりで、痩せていくのも時間がかかります。
人間の細胞は約60兆個あり、細胞が新しいものに入れ替わっていく活動を『新陳代謝』と言います。
新陳代謝のサイクルは約3ヶ月であり、今あなたが行っているダイエットの努力は約3ヶ月後に身体に反映されていくという事です。
ですから、中々体重が減らないのが正常なので嘆かないでください。
体重を元に戻さないためには、1ヶ月に落とす体重が現在の体重の5%以内が理想的とされています。
例えば、私の体重のスタート時は83.7kgだったので、1ヶ月で4kgまでは落としても大丈夫ということです。
体重が減るにつれて落としても大丈夫な体重の限界値も下がるので、1ヶ月で2~3kgのペースで落としていきました。6ヶ月後に13.5kg落ちたのは予定通りなので、身体に負担の少ないペースと言えるでしょう。
1ヶ月で5%以上を減らそうと無理してしまうと体調に異常をきたすことが多く、そのため、継続していくのが難しくなり、ダイエットを失敗してしまいます。
体重を1kg落とすためには7,000kcalを消費しなければなりません。
例えば、1ヶ月で10kg落とすことを目標にすると70,000kcalを消費しないといけません。1ヶ月30日で計算すると1日あたり2,333kcalの消費です。
先述の一日の摂取カロリーの表で、身体をあまり動かさないデスクワークの人で2,200kcal±200kcalなので、これにあてはめると1ヶ月絶食して達成できるかどうかというレベルです。あなたは1ヶ月水だけで生きられますか?
また、短期間での過度なダイエットは全体的な栄養が不足するため、病気の発症リスクが非常に高まります。
このように短期間で大幅に痩せるというのは医学的にみても不可能なのです。痩せるには数か月~数年単位の時間がかかるということを覚えておいてください。
AC耳つぼダイエットを行うことによって体重は少しずつ減っていきますが、延々と減り続けることはありません。必ずどこかで止まります。
その終点は、自分の身長に見合った体重になった時です。これを『恒常性の維持機能』といいます。人間の身体には健康を維持するために常に身体の環境を快適な一定した状態に維持する機能が備わっています。
体重もその一つで、自分の身長に見合った体重が健康であるのに最適な状態であり、それを大きく下回って痩せることはできません。
健康に支障が出ないように、恒常性の維持機能が痩せることにブレーキをかけるからです。
例えば女性モデルのように身長が170cm以上あって体重が40kg台というのは、男性と比べて筋肉量が少ないというのを差し引いても、自分の身長に見合った体重を大きく下回っています。
こういう方は、独自の非常に厳しいダイエットを実行されているのだと思います。
恒常性の維持機能を無視した痩せ方はAC耳つぼダイエットでは達成できない領域ですので、このような痩せ方を求めておられるのであれば、それは叶えられないのでご了承ください。
体重が重いというのは肥満をイメージしがちですが、一概には太っているとは言えません。それは筋肉と脂肪の密度に関係があり、『筋肉は体積が小さく、脂肪は体積が大きい』という特徴があるからです。
簡単に言えば、『同じ重さであれば筋肉は細く見えて、脂肪はふくらんで見える』ということです。
良い例がボディビルの選手です。
ボディビルの選手はトレーニングで大量の筋肉を搭載し、減量によって体脂肪率を5%未満まで落とします。
身長と体重が同じボディビルの選手と脂肪がたっぷり付いた人を並べれば見た目の差は歴然です。
単純に体重の重さだけの評価では肥満とは言えないのがよくわかると思います。
密度が違うということは『同じ重さでも見た目が全く違う』ということなので、ダイエットの過程で運動で筋肉が増えて体重があまり減らなかったとしても心配しないでください。
ダイエットは数ヶ月から数年の長期間で行う作業です。成功するまでの道のりは楽ではありません。
世の中には体重を指定される競技や職業があります。ボクシングの選手・競艇選手・俳優・モデルなどですね。彼らにとって痩せることは仕事の一つであり、期日までに指定された体重を達成できないというのは、仕事や信用を失いかねない死活問題です。ですから、彼らには痩せるための食事やトレーニングの専門家がついてチームで体重を落とします。
ここで大切なことを伝えます。『ダイエットは一人でするもの』という思い込みは捨てましょう。
なぜなら、一人でつらいことを長期間続けることはどんなに精神力が強い人でも困難だからです。私も含め、基本的に太っている人の多くは自己節制ができません。一人でダイエットを続けても遅かれ食欲に負けてしまうのが容易に予想できます。それゆえ『自分は意思が弱い人間だ』と、さらに自己評価を下げることにもつながり良いことは全くありません。
ダイエットを成功させるには、ダイエットに協力してくれる人達の力を借りてチームで行うことが大事です。
家族や恋人や友人のアドバイスや励ましを得るのはダイエットを頑張れる最高の励みになるでしょう。
もちろん、ポプラはりきゅう整骨院もあなたを応援します!