治癒したのに痛むってどういうこと?

ケガをして治ることを「治癒」と言いますが、ケガをする前の完璧な健康体に戻るのを指すとは限りません。

 

これ以降の細胞の修復はないという意味でもあります。

 

例えば、私は20代の時にバイクの事故で背骨を骨折しています。

 

骨折したのは第3腰椎の横突起という、横に飛び出た部分です。

 

 

骨がくっつく大原則に、折れた骨同士が触れあっていないとダメなのです。

 

ここは骨がくっつくには厄介な場所で、折れて離れた横突起を背骨側に押してくれる力がありません。

 

つまり折れた骨同士は隙間が開いたまま。

 

その状態で時間が経つと、骨はくっつかないまま細胞の修復が完了するわけです。

 

身体が、「こりゃ何度やってもくっつかねえわ」とあきらめちゃうわけですね。

 

そうは言っても、身体はうまくできてるもんで、その隙間はコラーゲン繊維が埋めてくれるんですが、くっついたわけではありません。

 

骨は離れたままですから、指で押すと痛みます。

 

残念だけど、この痛みは一生残ります。

 

なぜなら細胞の修復は完了しているからです。

 

ここからいくら治療行為を重ねても、痛みは軽減してもゼロになることは期待できません。

 

つまり、治癒してしまったケガはこれ以上治りようがないのです。

 

ですので、靭帯断裂・背骨の圧迫骨折・変形性膝関節症・外反母趾などでお悩みの方々。

 

つらいですが、変形によるその痛みが軽減しても消えることはないし、形が元に戻ることはないので受け入れてください。

 

治らないものは治らないとお伝えするのも責任の一つであると私は思っています。

 

 

 

 

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松戸市新松戸にある交通事故・腰痛治療センター ポプラはりきゅう整骨院。むち打ちや腰痛などつらい痛みの治療に加え、美容鍼・小顔矯正・耳つぼダイエットなど毎日を美しく健康であるための施術も行います。日曜・祝日も診療します。