外出の自粛が続く毎日ですが、自宅にいて何もしていないのに足が痛いんですというお問い合わせが結構あります。
原因は「何もしていないから」です。
世の中の大人の多くは慢性的な運動不足です。
とはいえ、仕事で駅から会社まで歩くなど、少しだけど身体を動かしているわけです。
今はそれすら無くなってしまったため、身体を動かす機会が全く無くなってしまいました。
そうすると、身体にどういう現象が起きてくるかというと筋肉が固くなってくるんですね。
その固くなった筋肉を無理矢理伸ばそうとするから痛みが出るわけです。
極端な例を上げますと、骨折をするとギプス固定をしますが、固定中は関節が全く動かないので筋肉も動きません。
そうすると筋力は毎日1~3%落ちていき、2週間固定するだけで患部の筋肉は細々になってしまいます。
関節も、関節周辺の軟部組織が日々固くなっていくので、ギプスを外した時はビックリするほど曲がりません。
これを「廃用症候群」といいます。
健康な人でも身体を動かさない状態が続いたら、廃用症候群までならないにしても筋力や柔軟性はそれなりに落ちます。
特に立つ動作(=重力に反発する)に使う、ふくらはぎ・太もも・お尻の筋肉は固くなりやすいです。
緊急事態宣言が発令されて約3週間。
自宅でジッとしていることによって体調に異変が出てくるのはあまりに当然のことです。
朗報なのは、これは自分で予防も改善もできますのでね。
筋力や柔軟性を維持するためには、ラジオ体操や筋トレやストレッチなどを毎日するようにしてください。
やり方はYouTubeにたくさん出てますので、自分に良さそうな動画を見つけてみてください。