腰痛は通常は痛みだけで微熱を伴いません。
微熱があるというのは体内で炎症反応が起こっている時なので、結構危険なサインです
微熱を伴う腰痛はいくつかあります。
①病的な原因
②化膿
③内臓疾患
④悪性腫瘍
今回は②についてお話します。
化膿は細菌によるもので背骨に起こり、「脊椎カリエス」「化膿性脊椎炎」があります。
脊椎カリエスは結核から起こるもので、結核菌が背骨に病巣を作ります。
背骨の患部を上から叩くと痛みが発生するのが特徴です。
昔に比べて結核患者は激減したので、発生頻度としては少なくなっています。
次に、化膿性脊椎炎ですが、これはブドウ球菌によるもので、糖尿病・ 泌尿器疾患・婦人科疾患・胆道系の疾患がある方に発生します。
患部に膿がたまることで脊髄が圧迫されると、足のしびれや麻痺が出るのが特徴です。
これらの持病がある方で、微熱を伴う腰痛がある場合は要注意です。
脊椎カリエスも化膿性脊椎炎も治療に長期間かかる疾患ですので、疑わしいと思ったらすぐに病院を受診しましょう。
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