手の長い骨である中手骨の先端部分に発生する骨折で、「中手骨頚部(ちゅうしゅこつけいぶ)骨折」があります。
通称:パンチ骨折、ボクサー骨折
名前からイメージできる通り、握ったこぶしの正面からの強い力によって発生し、骨は上方向に変形します。
特に薬指と小指に発生しやすい骨折です。
パンチ骨折で明らかにボクサーでない方に、どんな状況で起こったか尋ねると気まずそうに
「手を踏まれた」とか、「手に重い物を落っことした」とか説明されますが・・・
その場合、骨は先端ではなく、中手骨の真ん中部分でⅤ字(下向き)に折れます。
これは 、中手骨骨幹部(こっかんぶ)骨折といって、パンチ骨折とは別モノです。
パンチ骨折は特徴のある折れ方なので原因を隠せません。
大体がケンカだったり、酔っぱらって壁を殴ったり・・・
パンチ骨折は変形して治ることが多いので、ちゃんと整復して安静を保つ必要があります。
ちゃんと固定ができれば、変形や機能障害は起こしにくいです。
アルコールは、骨折の治癒を遅延させるので治るまで控えましょう。
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