成長期の子どもに起こる成長痛ですが、膝に痛みを訴えることが多いです。
膝も結構範囲が広いので、子どもが膝を痛がるからと言って、すべてが成長痛とは限りません。
若いからすぐに治るだろうと放置しておくのはやめましょう。
その4は屈伸した際に、膝の内側に痛みや音を訴える場合です。
これはタナ障害です。
タナとは膝関節内にある滑膜ヒダのことで、「棚」のような形に見えることからタナと呼ばれます。
滑膜ヒダは骨と骨をつなぐように存在します。
タナは生まれつき有る人と無い人に分かれ、有る人は約50%です。
タナが無い人はタナ障害にはなりません。
タナ障害は、膝を屈伸した際にタナが大腿骨に繰り返し擦れることにより、厚くなったり、傷が入って炎症を起こす疾患です。
痛む場所は膝の内側で、曲げ伸ばしの時に引っかかったり、音がすることがあります。
スポーツをしている人に多く見られますが、スポーツをしていなくても発症することがあります。
割合的に女性のほうが多くみられます。
タナ障害は保存療法が基本で、保存療法で改善が見られない場合は手術になりますが、初期の段階で安静にしておけば、ほとんどの場合が治まります。
膝の屈伸の際に音が出るだけなら問題ありませんが、同時に痛みがある場合は良くない兆候だと思ってください。
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