骨折は、くっつくのを完全に停止する場合もあります

骨折で生じる後遺症に「偽関節(ぎかんせつ)」があります。

 

これは骨折部の骨が癒合を完全に停止したもので、「6か月以上して骨折部位が動くもの」を指します。

 

関節のように骨が動くため、こう呼ばれます。

 

偽関節の原因は2つあります。

 

局所的要因

1.ねじれやけん引など、骨を引き離す筋力の存在

2.血行不良

3.骨の欠損

4.血腫の分散と流出(血液がないと骨は癒合しません)

5.骨折部の間に軟部組織が挟まっている

6.細菌感染

 

治療的要因

1.骨折の整復の不良

2.固定の不良

3.短すぎる固定

4.整復時のけん引のし過ぎ

5.不適切な後療法

 

偽関節の治療法は、ほとんど手術です。

 


腕の骨など、骨の癒合が難しく偽関節になりやすいとわかっている場所は保存療法ではなく、最初から手術を行うこともあります。

 

骨折しても、骨折端が触れ合っているものは偽関節になりません。

 

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