骨折すると、ものすごく痛いですよね。
実は、骨自体は折れても痛くありません。
骨には神経が無いからです。
高齢者に多くみられる圧迫骨折ですが、しりもちを突くなど突発性のタイプは激痛ですが、時間をかけて自然につぶれていくタイプの圧迫骨折で激痛を訴える方はいません。
同じ骨折なのに不思議ですよね。
では、どこからあの激痛が出ているのか?
骨の表面は骨膜という繊維で包まれていて、骨膜に神経がへばりついています。
骨折時は骨膜や周りの軟部組織も傷つけてしまいます。
骨折が激痛なのは骨が折れたからではなく、骨の周りの軟部組織が傷ついたことによる痛みなんですね。
そのため、ゆっくり骨が変形していく程度なら周りの軟部組織を傷つけないため痛くないのです。