腰椎分離症はスポーツをする人に多く見られる腰の痛みで、腰椎に圧力がかかって骨折することによって生じる、疲労骨折の一種です。
腰椎分離症は第5腰椎に発生することが多く、これは第5腰椎が一番負荷がかかりやすいためです。
図の赤い線の部分で分離します。
分離した部分が2か所になると骨が動いてしまい、腰椎分離すべり症に発展する場合もあります。
新体操・走り高跳びなど、腰の反り返り・跳躍・ひねりを伴う競技などで多く見られます。
腰椎分離症は10代に多く見られ、骨が未熟な成長期のスポーツによる激しい反復刺激が一番の要因です。
スポーツの種類によって異なりますが、腰椎分離症の発生するリスクは何もしていない一般の子どもの約3倍になります。
腰椎分離症が疑われる症状
・反り返ると腰が痛い
・背骨の中央を上から押すと痛みが強くなる
・腰痛が起こるのは腰の片側である
・腰がだるい
・腰が疲れる
子どもがスポーツをしていて練習中の腰の痛みや違和感を訴えたら、軽く考えずに早めに整形外科で画像検査を受けてください。その際はCTもしくはMRIがよりわかりやすいです。
痛みを我慢してスポーツを続行すると、どんどん腰椎分離症を悪化させます。しかし、治療せずに見逃したとしても大事に至ることは滅多にありません。
腰椎分離症は安静が一番の薬で、基本的に保存療法です。その際はスポーツは6ヶ月は中止させる必要があります。合わせて、腰用のコルセットで患部を固定しておくと治りが早くなります。
治療の過程で痛みが引いてきた時に、自己判断で治療を中止し練習を再開すると、また元に戻るので完治するまで我慢してください。この部分の骨の癒合は非常に時間がかかるので焦りは禁物です。
子どもの場合は骨の癒合が期待できますが、成人の腰椎分離症は骨の癒合は得られません。しかし、腰椎分離症があるから腰痛が必発というわけではありません。腰椎分離症と気づかないまま生活している方も多いです。
子どもも含め、骨の癒合が得られなくても腰痛が支障にならなければ仕事やスポーツを必ずしも禁止する必要はありません。
ポプラはりきゅう整骨院
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